世界の火山活動


Weekly Volcano Activity Report by Smithsonian & USGS

レポート 火山概要
1/16-1/22 新たな火山活動が認められた件は3件。すべて中南米です。
○先週も伝えたコロンビア最大の火山ウィラ山(Nevado del Huila、5360m)
1/2、1/7、1/12に噴煙を上げていたが、1/19には火山灰の堆積が確認された。

○1/20昼に伝えたコロンビア南西部、エクアドル国境付近のガレラス(Galeras)火山(4276m)
1/17噴火した。噴煙は11km上空まで達し、1/21まで危険レベル3の状態が続いている。
周辺住民約8000人が避難した。
YouTubeで噴火の動画を見ることができます。こちら

○先週も伝えた南米チリ南部の活火山ジャイマ火山(3125m)
噴火は1/21まで非常に活発です。
文章よりYouTubeの噴火の動画。こちら

1/9-1/15 新たな火山活動が認められた件は4件。
○コロンビア西部のオクシデンタル山脈に位置するウィラ山(Nevado del Huila、5360m)が1/2、1/7、1/12に噴煙を上げた。

○メキシコで2番目に高く、かつ神聖な山であるポポカテペトル山(5,452m)が1/9-1/12に噴煙を上げた。火山周辺はイスタシウァトル−ポポカテペトル国立公園に指定され、豊かな自然が楽しめる場所です。

○先週も伝えた南米チリ南部の活火山ジャイマ山(3125m)のエネルギーはやや弱まったが、噴火は続き、噴煙は上空6kmにも達した。溶岩の流出も1/11に認められた。

○先週も伝えたエクアドルのトゥングラワ火山(5023m)の活動は続き、噴煙は上空9km(1/9-1/15)に達した。ドーンというキャノンショットは続いている(1/9-1/12)。

4火山ともに中南米で、激しい地震火山活動が続いています。
1/2-1/8 新たな火山活動が認められた件は4件。

まず、日本の三宅島。1/7、1.2km上空まで噴煙を上げ、その煙は南東に向かった。

二つ目はパプアニューギニアのKarkar火山。12/27-12/31に観測チームがガスと水蒸気の噴出を確認した。

三つ目は先週も伝えた南米チリ南部の活火山ジャイマ山(標高3125メートル)です。
1/1に噴煙が上空1万2500メートルまで上がった。1/2には2日も噴火活動に衰えがなく、噴煙や溶岩を噴き上げている。これまでに、火山のある国立公園や近隣の住民1000人以上が避難。このまま噴火活動が続けば、流れ出た溶岩で積もった雪が溶け、洪水の恐れがある。

四つ目の火山はエクアドルのトゥングラワ火山です。標高5023mの富士山のような成層火山です。世界自然遺産のサンガイ国立公園(Sangay National Park)内に位置する。「黒い巨人」、「母なるトゥングラワ (Mama Tungurahua)」とも呼ばれ、2006年に1999年以来の噴火をした火山が、また活動を再開した。報告の要約です。

1月1日の噴煙は連続的でした。騒々しい音と「キャノンショット」が聞こえました。1月3日に、火山性地震が発生するとともに、爆発は始まりました。1月4日に、「キャノンショット」は13km離れた地点まで聞こえた。爆発は1つの町で地面を振動させて、噴煙の高度は6kmまであがりました。新聞記事によると、ほぼ1,000人は、避難シェルターで夜を過ごした。
噴火の様子をビデオで見ることができます。言葉を失います。こちら

12/26-1/1 新たな火山活動が認められた件は2件。

一つは、中南米エクアドルの アンデス山脈内のサンガイ山が12/26に6.1kmの噴煙を上げた。サンガイ山は標高5230mの富士山のような成層火山です。
もうひとつは、下左図のチリ南部のジャイマ(Llaima)山(標高3125m)が1月1日、噴火し、噴煙は12.5km上空まで達した。2つある噴火口の1つから噴煙や土砂、溶岩が噴き出し、近隣住民約150人が避難した。同山の噴火は1994年以来13年ぶりです。

中南米は最近地震活動も活発ですが、火山活動もさらに活発になってきました。


レポート
日時
火山名
内容 出典
07/10/
24-30
ウビナス火山
ペルー
既報 10/23-27噴火。噴煙8.5km。
同上 トゥングラワ火山
エクアドル
既報 10/23-30噴火。噴煙6.5km
同上 諏訪瀬島
日本、南西諸島
既報 10/26-28噴火、噴煙1.5km。
同上 セントヘレナ
火山
USA
既報 10/24-10/30、溶岩ドームの成長みられる。火山性地震M1.5-2.5
同上 スーフリエール
ヒルズ火山
カリブ海
モンセラート島
既報 10/25-26土石流確認。
同上 シヴェルチ火山
カムチャッカ
既報 10/19-26噴火。噴煙6.9km
同上 サンタマリア火山
ガテマラ
既報 10/26噴火。溶岩ドームは5.2kmの高さ
同上 桜島 10/29噴火。噴煙3.7km
同上 バウル火山
パプア
ニューギニア島
既報 10/29-30噴火。噴煙3.7km。
同上 キラウエア火山
ハワイ島
既報 火山性地震、10/24-30;溶岩流出
同上 カリムスキー
火山
カムチャッカ
既報 10/19-20、10/22-24噴火
噴煙3.5km
同上 フエゴ火山
ガテマラ
既報 10/26噴火
同上 チクラチキ火山
北千島列島
既報 10/20噴火
07/10/
24-30
ソプタン火山
北スラベシ島
10/25-31噴火。噴煙3km。
同上 オルドイニョ・
レンガイ火山
タンザニア
10/23-25噴火。噴煙4km
※著名な「神の山」
カーボナタイト・マグマで有名。

同上 クラカタウ火山
インドネシア
10/23-26,10/30噴火、噴煙1km
※クラカタウは、1883年に大噴火。爆音は、数千 km離れたスリランカやオーストラリアでも聴こえ、津波は太平洋の反対側のアラスカやインド洋の反対側の南アフリカにまで達した。
07/10/
17-23
ウビナス火山
ペルー
既報 10/19-20、10/22-23噴火。噴煙7km。
同上 トゥングラワ火山
エクアドル
既報 10/17-23噴火。噴煙9km
同上 諏訪瀬島
日本、南西諸島
既報 10/22噴火、噴煙1.5km。
同上 セントヘレナ
火山
USA
既報 10/17-10/23、溶岩ドームの成長みられる。火山性地震M1.5-2.5
同上 スーフリエール
ヒルズ火山
カリブ海
モンセラート島
既報 警戒レベル4維持(5段階)
同上 シヴェルチ火山
カムチャッカ
既報 10/11-12,10/15-16噴火。噴煙6km
同上 ラバウル火山
パプア
ニューギニア島
既報 10/17-18噴火。噴煙5km。
同上 キラウエア火山
ハワイ島
既報 10/17-23溶岩流出
同上 カリムスキー
火山
カムチャッカ
既報 10/15-18噴火。噴煙4km。
同上 カランゲタン火山
シアウ島
インドネシア
既報 10/21噴火。噴煙1.5km
同上 チクラチキ火山
北千島列島
既報 10/17,18に衛星観測で噴火様子確認
同上 バガナ火山
パプアニューギニア
10/1-18噴火
同上 クルド火山
ジャワ島
既報 10/17-10/23の間。
最高レベルの警戒態勢維持。
07/10/
10-16
ウビナス火山
ペルー
既報 10/11-15噴火。噴煙高さ7km。
同上 トゥングラワ火山
エクアドル
10/10-16噴火。噴煙高さ7km。
同上 諏訪瀬島
日本、南西諸島
10/16噴火、噴煙高さ1.5km
同上 セントヘレナ
火山
USA
既報 10/10-10/16、
溶岩ドームの成長みられる
同上 スーフリエール
ヒルズ
火山
カリブ海
モンセラート島
既報 警戒レベル4維持(5段階)
同上 シヴェルチ火山
カムチャッカ
既報 10/5-12噴火。噴煙高さ7km。
同上 サンタマリア火山
ガテマラ
10/10噴火。噴煙高さ4km。
同上 サンガイ火山
エクアドル
10/12噴火。噴煙高さ7km。
同上 ルアペフ火山
ニュージーランド
北島
10/9、警戒レベルが最低水準になる。
同上 レベンタドル火山
エクアドル
10/11噴火。噴煙高さ5km。
同上 ラバウル火山
パプア
ニューギニア島
10/8-10/16噴火。噴煙高さ3km
同上 マナム火山
パプア
ニューギニア島
10/6-10/15噴火。
同上 ランギラ火山
パプア
ニューギニア島
10/1-10/16噴火。噴煙3km
同上 キラウエア火山
ハワイ島
既報 10/10-10/16 溶岩流出
同上 カリムスキー
火山
カムチャッカ
既報 10/5-12に火山性地震とともに噴火。
噴煙5km。10/16噴火
同上 カランゲタン火山
シアウ島
インドネシア
10/13噴火。噴煙2km
同上 フエゴ火山
ガテマラ
10/10噴火。噴煙5km
同上 チクラチキ火山
北千島列島
紹介
済み
10/7,10に衛星観測で噴火様子確認。
同上 アナタハン火山
北マリアナ諸島
紹介
済み
警戒レベルを解除。
同上 クルド火山
ジャワ島
最高レベルの警戒態勢。10/16、近郊の5万人が避難した。
同上 ベズイミャンヌイ
火山
カムチャッカ
10月5-12日に火山性微小地震。10/15に噴火し、噴煙上空9kmに達する。 代表例

記載
07/10/
3-9
アナタハン火山
北マリアナ諸島
こちら 8/18-9/15にかけて、水蒸気とガスの噴煙
同上 ブルサン火山
フィリピン
ルソン島
こちら 10/4に2回の爆発 こちら
同上 アルタイール島
イエメン沖
こちら 9/30-10/3まで噴火 こちら
同上 クルド火山
ジャワ島
こちら 10月上旬、ガスの噴煙 こちら
同上 チクラチキ火山
北千島列島
こちら 10/4、噴火(ガスと灰)
同上 ガレラス火山
コロンビア
こちら 10/4,5水蒸気爆発 こちら
同上 カリムスキー
火山
カムチャッカ
こちら 9/25-10/5、噴火。
噴煙は3.5kmの高さ
同上 キラウエア火山
ハワイ島
既報 10/3-9、溶岩流出
同上 マナム火山
パプア
ニューギニア
こちら 10/1-10/5噴火
同上 ラバウル火山
パプア
ニューギニア
こちら 10/3噴火、
噴煙は2.7kmの高さ
同上 シヴェルチ火山
カムチャッカ
既報 9/28-10/5噴火、
噴煙は5.3kmの高さ
同上 スーフリエール
ヒルズ
火山
カリブ海
モンセラート島
9/28-10/5噴火。
警戒レベルは5段階のうちの4。溶岩ドームが存在するレベル。
こちら
同上 セントヘレナ
火山
USA
10/3-10/9、
溶岩ドームの成長みられる。
こちら
同上 トゥングラワ火山
エクアドル
こちら 10/2-10/9噴火、
噴煙5-8kmの高さ
こちら
同上 ウビナス火山
ペルー
こちら 9/12-9/20噴火
噴煙6kmの高さ