首都直下地震(特に東京湾北部地震)とその前兆観測結果


首都直下地震対策

項 目 内 容 摘 要
地震の概要 首都直下で発生する地震のタイプの特徴
●地殻内の浅い地震
●フィリピン海プレートと北米プレートとの境界の地震が多い。
他にはフィリピン海プレート内の地震、フィリピン海プレートと太平洋プレートとの境界の地震、太平洋プレート内の地震。
●特に東京湾北部(M7.3またはM6.9)地震の切迫性がやや大きい。
他には都心西部直下地震
地震対策1 国がまとめた地震対策(想定被害や想定震度含む)。こちら
地震対策2 東京都がまとめた地震対策。発生頻度が高い東京湾北部地震(M6.9)を加えた対策。こちら


過去のM6地震(首都直下地震)とその前兆観測結果

項 目 内 容 摘 要
検証
方法
過去のM6以上の大地震を実例として、その前兆観測結果をまとめ、将来の前兆把握の参考とする。
検証
地震
2005/07/23;16:35、千葉県北西部(千葉市付近)。
M(マグニチュード)6.0。震源の深さは73km。
最大震度5強(東京都足立区)。
地震の概要と被害の状況。こちら
植物
生体
電位

●関東地方の3つの植物生体電位と地電位観測結果
◎相模原観測点
生体電位
下表(左)のとおり、7/18(5日前)と7/19(4日前)に60mV変動
地電位
下表(右)のとおり、7/18(5日前)と7/19(4日前)に著しく変動(スケールアウト)
◎千葉八街観測点
生体電位
7/18(5日前);30mV上昇、7/19(4日前);40mV上昇、7/20(3日前);40mV上昇
7/21(2日前);40mV上昇、7/22(1日前);25mV上昇。
7/23(当日);地震発生まで30mV上昇。地震発生後50mV現象。
★7/18から地震発生まで生体電位が上昇していくパターンを示した。
要約 植物生体電位の変化度合からいくと、文献通り、相模原で顕著だった。
千葉の電位変化は茨城から東北沿岸のM5以上地震前に大きく変化するか後で検証する。
ラドン
濃度
●1回目の前兆;
岐阜中津川川上、岐阜飛騨市、福井県大野市地下水ラドン濃度が3箇所同時に
5/26(57日前)にラドン濃度が0になる急落となる。
●2回目の前兆(2005/6月の変化)
岐阜中津川川上;6/19-6/21に2日間ラドン濃度が0となる。
岐阜飛騨市;6/24-6/25に2日間著しいラドン濃度の急増急減がある。
福井県大野市;6/14に1日間ラドン濃度が0となる。
●3回目の前兆(2005/7月の変化)
岐阜中津川川上;7/4、7/10、7/17と濃度の急増急減を続け、7/19に著しい急増急減。7/21午後から地震発生まで0となる
岐阜飛騨市;2日に1回の割合で濃度の激しい急増急減を続ける。
福井県大野市;7/5、7/15、7/19、7/20とラドン濃度が0となる。
要約 岐阜中津川川上、岐阜飛騨市、福井県大野市の3箇所で大きな変化があることがわかる。発生2ヶ月前から激しいラドン濃度変化が3箇所で観測できる。