日本における規模が大きい地震と発生環境の検証

年月日 内 容
2007/08/16
12:10
8/16 4時15分 千葉県東方沖 M5.3 震源の深さ39km
場所ですが、google map。8/13 9時35分のM3.0以降、現在まで17回の有感群発地震が発生しました。
まず、上述の地震を詳しく分析してみたいと思います。
まず、左図ですが、2007年以降の関東近郊の震源マップです。本日発生した地震が星印です。緑、黄色、赤は地震の震源の深さがそれぞれ70-150km、35-70km、0-35kmです。本日朝の地震は39kmですので、黄色表示になります。本地震のさらに沖合一帯は本年にはいって、地震活動が活発でした。また北の茨城沖、福島沖でも同等程度の地震活動が続いています。
次に右図は、震源の深さが0-70kmのM5以上の地震活動が、過去1年間に何回発生したかを示しています。色の濃さが濃い青色は1年間に1回、黄色は1年間に2回発生しています。本震源近郊は1年間に一回程度の頻度を持つ地域です。図の右の紫線はプレートの沈み込み帯を示します。また、そこから分岐し、伊豆半島に向かう緑の線もプレート境界線なのですが、特に地震活動が活発な横ずれ断層帯となっています。
次に、本震源付近では、明治以降でみると、1909年(M7.5)の房総半島南東沖の地震、1938年の福島県東方沖地震(M7.5)、1953年の房総沖地震(M7.4)などが知られているが、M8を越えるような巨大地震の発生は知られていない。千葉県に被害を及ぼす地震及び地震活動の特徴です。
今後の群発地震の推移はさらに報告していきます。
2007/8/16
18:26
千葉県東方沖の群発地震は本日9時22分を最後に収まっています。問題はこの収束が一時的なものかどうかの判断です。下図は最近24時間の関東の震源マップを抜粋した千葉近郊の震源マップです。房総沖で震源がまとまった区域に集中しています。今後の推移は現在同時に進行中のアリューシャン列島の群発地震が参考になると思います。震源マップです。本日発生したM6.5の地震の前の地震はM5.0で5日前の10日に発生しました。千葉東方沖地震も同様な経過をたどる懸念もありますので、後1週間は警戒が必要と判断します。

2007/8/18
18:05
本日千葉県東方沖地震
4:52 M3.4 震度3、 5:11 M2.6 震度2、 13:36 M4.6 震度4
16:55 M5.1 震度4、 17:07 M4.0 震度3
震源の深さが30km程度と非常に浅く、地震の規模と最大震度がほとんど同一となる危険度が高い地震です。下記に震源から発する電磁波をFMノイズとして測定している千葉県鴨川測定点の本日の結果を表示します。
8:17 23時に600mVのノイズ--朝の地震の前兆ノイズ(5時間前)
8:18 5時に600mVの4回のノイズ--本日午後の地震の前兆ノイズ(9時間前)
5時間から9時間前に前兆としてノイズが現れる。
今後、本測定点のFMノイズ(垂直偏波無指向)を指標として活用することができる。
アドレスはこちら